KANOSO〜思い出を壊す物語〜
このゲームは、初めてやったパソゲーである。現在の俺があるのはこの作品があったからといっても過言ではない。
あれは、1年生のときの球技大会の日のことだった・・・。バレーボールに出場していた俺は1試合目で惨敗し、無論他の人の応援をするわけもなく、ダラダラするために教室に戻ってきていた。
するとZが自宅からMYノートパソコンを持ってきて遊んでいた。最初はEFZをやっていた。がじきに別の何かを起動しだした。ギャルゲーか、と思い、当初全く興味のなかった俺は立ち去ろうとした。すると、
Z「UNN、これちょっとやってみない?」
UNN「ん〜、ギャルゲーはいいや」
Tak「何だよ〜ギャルゲーなめんなよ〜!」
Z「ってかそもそもコレギャルゲーじゃないと思うよ・・・。」
UNN「じゃぁどんなゲームなのさ?」
Z「それはやればわかるよ。あ、そうだ。もし1回もゲームオーバーにならないでクリアできたら1000円あげるよ。」
UNN「マジで?!よっし任せろ!!」
張り切ってパソコンと向かい合う俺。何々・・・「KANOSO」とな?!
Tak「これってひょっとしてアレかい?KANONのパロディーっていう・・・」
Z「そうそう」
UNN「何だTakも知ってるのか?」
Tak「内容は知らん〜。けど元ネタのKANONはやった〜ってか舞ルート30回クリアーした〜」
このとき俺は生まれて初めてギャルゲーやってる人ってスゲェと思った。
UNN「んでそのKANONは面白いのか?」
Tak「オススメ!」
それって面白いかどうかの回答になってないよな。・・・まぁいい、起動、っと。
・・・・・・・・・・・・・。
背景適当〜?!
これ色鉛筆ぢゃねぇかぁぁぁ〜!!
・・・ハ?!いかんいかん取り乱しては。
って主人公の名前木目沢ネ右一って・・・えぇぇえええ?!
・・・気を取り直してゲーム再開。どうやら主人公は2日間雪の降る中放置されていたらしい。可哀想に。何やらジュースを差し出されているようだ。しかもメッ○ールココで選択肢。
1,受け取る
2,受け取らない
何だこの選択肢?!
とりあえず1を選択。少し進んで名雪(ヒロイン(?)の1人)が主人公を呼ぶ
名雪「ネ左一」
選択肢
1正解
2違う
ん〜と、アレ?どっちだっけ?いいや、とりあえずココは1で・・・。
名雪「・・・本気で言ってる?」
あ・・・何かヤバ気だ。が、主人公何とか弁解する。
名雪「ねぇネ右一、私の名前は覚えてる?」
ネ右一「え〜と・・・」
名雪「俺の名を・・・俺の名を言ってみろぉぉ〜!!」
ネ右一「ひ・・・ひぇぇ〜!!」
[BAD 凶悪なるまなざし!]
UNN「・・・・・(唖然)」
Tak「なんだよ〜もうゲームオーバーかよ〜」
Z「UNNでもダメかぁ〜」
UNN「な・・・」
Z「?」
UNN「何だこのゲームわぁぁぁぁあ〜!!!」
これが俺のKANOSOというよりパソゲー初プレイだった・・・。
その後悔しかったので夏休み前に貰って夏休み入ってから意地で徹夜してクリアーして、即ZとかTakとかに報告してみたら奴らのリアクションは
え?マジ?!あのゲームってクリアできたの?!
だった。ムカついたのでクリアしたデータ入ったオトンのノーパ(当時ナインちゃんはいなかった)抱えてZの家に行ったら皆マジでビビってた。というか少し引いてた。
それ以降俺はいつものところ作のゲームにハマって全てやることとなってしまったわけで。
ゲームの内容の話に入ろうか。
このゲームは一言で言うとKANONのパロディーゲーム。パロディー過ぎる気もするが、そこがイイ!!
主人公木目沢ネ右一はいとこの住む町へ居候として来る、という設定はKANONと同じ。
が。
KANOSO世界だと雪のかわりに血が降っています(爆)
ゲームはマルチバッドエンド方式が取られており、選択肢一つ間違える=即、死亡となっております。
ここの冒頭で俺が選択肢2個目で死んだのもまさにそれだったりする。
ちなみにこのゲーム、音楽はなく自分でお好みの音楽CDを入れるふうになっております。俺は最初それに気づかず無音でやっていた。
まぁ何故か音が出なかった故KANONを無音でやっていた俺には屁でもなかったがな
そしてこのレビューを書くとき久々プレイした時はたまたまドライブに入っていたMegaMariの曲が流れたのだが妙に合っていた気もした。
あとこのゲームはコントロールキーが効かない上の方にある「次の選択肢まで進む」を使用するべし。
それから絵のほうだがさっき言ったとおり背景は色鉛筆なので。いやホント。
キャラはムーミンみたいな輪郭に死んだ魚のような目なのでかわいい絵を期待している人は見ないほうがいいよ。ある種カワイイが(笑)。
あと1度クリアするとタイトル画面に最後からという項目が登場し、全てのEDが見れるようになります。頑張って一度クリアしましょう。
大事なことを言い忘れていたので最後に。
本当にKANONで感動した人はこのゲーム絶対プレイしないほうがいいよ!
俺はKANOSOやってからKANONやってカルチャーショックうけたクチだが。
では次にキャラの紹介に入りましょう。
他のレビューだとやってないがこのゲームだけはホント特別だったんで気合入れてやらせていただきます。
まず主人公。木目沢 ネ右一(あいざわ ゆういち)
←コレね
この漢字であいざわゆういちとはどうやっても読めないと思うのだが・・・。
惨劇(?)の町に戻ってきた青年。あゆを始めとする人外ヒロインのおかげで常に死と隣り合わせの生活を送る。
飛毛脚とかクロスアウッ(脱衣)とかハッスルタイムとか意外と何でも出来る。
どう考えても最初は雑魚だったの終盤に近づくにつれにいつの間にやら強くなっている不思議くん。
製作者曰く「ゆ○たまご作品を愛する俺の中で後付け設定は基本だから」らしい。
アニキと呼ばせてください!
尊敬する人が増えた瞬間だった。
次に魅惑のヒロイン(?)達。因みに画像下に書いてるのは各自の名(迷?)言
月宮 あゆ(つきみや あゆ)
料理中・・・だそうです。浮かんでいるのは狂経脈
「滅殺だよ・・・」
初登場時に銀行強盗している。昔主人公と会ったことがあるらしい。
常に包丁を持ち歩くアブナイ少女。羽リュックがチャームポイント(上の絵では羽生えてないが)。
原画担当の宝城氏曰く背中の羽はWガンダムをイメージしたらしい。
常に銀行強盗をしているチャレンジャー。数ドットの高さから落ちても平気らしい。
主人公を1番殺すであろうキャラ。俺もプレイ時こいつの手にかかりまくった・・・。
KANONで感動した人はコイツ見て一番怒るんだろうなぁ〜、と思った。
水瀬 名雪(みずせ なゆき)
目指せ16連射!
「私の名前、また忘れてる?」
主人公のいとこで居候先の一人娘。
初日の朝から八極拳の修行とかしてる割と勤勉な猛者。
寝ぼけた状態で主人公の「キン肉マンの超人強度は?」という質問に対し「きゅうじゅうごまんぱわぁ・・・」と答えたところが俺的なこの人の名シーン。
毎日いつふきかえてるのかわからない録音式目覚ましも魅力の1つ。
最後のほうで「実は人を殺したことが1度も無い」という大ホラを吹きます。
沢渡 真琴(さわたし まこと)
肉まん主食のヤク中
「薬打って・・・ずっと春だったらいいのに」
ヤク中。「あぅ〜っ」としか喋れない。というか確かマジでそれしかセリフ無かった気がする。
商店街で主人公を強襲してくる。
頭の花には自我があります(詳細は後程)。
エンディング次第だと最後に増殖したりキモい。
あう〜ッっとしか喋れないから多分ヒロイン(?)の中で一番影が薄い。
美坂 栞(みまさか しおり)
まるで殺人現場のようだが全て吐血
「起きるから、陳腐って言うんですよ」
おそらくコイツの名言が最強なのではないかとの説が。
病弱っ娘。ガッコに来てるが出席はしていない。
暇さえあればすぐ吐血。常に怪しいお薬を持ち歩いている。ついでに毒も。
体が貧弱なのはドーピングのしすぎが原因。そのせいで余命わずからしい。
が、いくら吐血しても腹に包丁ブッ刺したまんまでも死なないこいつがそう簡単には死ぬと思えない・・・。
包丁腹に刺した傷を「あんなの昨日のうちに治りましたよ」とか言うしな・・・。
俺が最初にクリアしたキャラでもある。
川澄 舞(かわずみ まい)
不覚にもコレをちょっとカッコイイとか思ったり・・・
「私は魔物を食う者だから・・・」
Takが30回ルートクリアしたという舞のパロディキャラ。これを見たときの彼のリアクションは面白かった気がする。
主人公がたまたま深夜学校行ったら刀振り回していた人。いきなり襲われた主人公はハッスルタイムでかわしたりする。
目に見えない魔物を食っている。何も見えないのに口に血が付くのは怖い。浜○湖SA名物「うなぎバーガー」食ったりもする。
通り名はキ○ガイサムライらしい・・・。初登場時はドリル装備だったりする。
そしてメイン連中より魅力的なサブキャラ達。
サブキャラ皆名前どう呼んでもそうは読めないだろ?!という突っ込みはナシで。
北川 潤(じぇーん きたがわ)
CGナシ!
完ッ全な脇役。ヤロウに出番が無いのはKANOSOでもおんなじらしいねどうも。
主人公とは親友というわけでもなくただの友人。というより友人かどうかも怪しい。
一応EDあるにも関わらずCGはマジで一切ナシ。
水瀬 秋子(みずせ あーくでーもん)
最凶のヒト。っていうかヒト・・・?
了承(滅殺)
名雪の母親にして全ての元凶。水瀬家どころか世界の全てを取り仕切る。
魔術全般だけでなく直接戦闘力も高いという設定らしい。栞のドーピングヂャムの製作者でもある。
名雪は生贄にするために作ったという説まであるらしい・・・。
俺のこのゲーム最もお気に入りキャラ。マジで最強。そして完璧。水瀬家奥義とかあるしね。KANOSO64だとラスボスだし。
そしてこのゲームから入った俺は後でKANONやってみたら秋子さんが普通に見れないこと見れないこと・・・。事故ったときとか「ウッソだぁ〜」とか本気で思ったくらい。
何故「アークデーモン」なのかは名付け親の宝城氏も忘れてしまったらしい・・・。
倉田 佐祐理(くらーく さゆりん)
「あははは〜」とか言うのが怖い・・・
(にやそ)
おぢょうさま。にやそのヒト。邪悪性だけなら秋子さんに匹敵する。
KANONとの差がかなり激しい。「愚民が汚らわしい手で触れないでください」とか言うし。
舞ルートのヒトだからコレ見てもTakは悲しむのではないかなぁ、と思う。
最後に刀持ったCGが出てきたりする。あとKANOSO64だと勇者サユリンだったりするし。
美坂 香里(みまさか かおるんです)
この時「私の出番は?!」的事を言っていた気がする
「ななななななめんななめんな〜!!」
栞の姉で主人公と名雪のクラスメイト。
名雪の親友という設定だが名雪に「誰?」とか言われるほど地味。製作者2人も存在を忘れてしまうほど地味。
よく主人公と名雪に馬鹿にされたりする。
ただ彼女のEDは今までの地味さを補って余りあるものとなっている(笑)。
KANOSO64だとCGに「製作時間10分」と書かれている。
天野 美汐(あまのみ しーた)
「オラァ!楽しいだろう?」的事言ってたような
主人公の下級生。タヌキ説があるらしい。
ヤクザ口調で拳銃を持ち歩いている怖いヒト。
コイツがどんなだったかぶっちゃけあんま覚えてない。それこそカオルンデス以上に。
KANOSO64では何と主人公に!相変わらず武器は銃であったが。
ジョニー・THE・パックン(じょにー・ざ・ぱっくん)
カワイイ・・・w
「俺の名は『ジョニー・THE・パックン』スーパーウルトラセクシィフラワーだぜ!!」
真琴の頭の上に生えている花。生きていてしかも自我まである。魔界植物らしい。パックンフラワーでないかという説が。
真琴が喋れないので真琴との会話はむしろコイツとの会話になる。猫齧ったりする。
というかそもそもこいつは喋れない真琴を何とかしようと苦し紛れに頭の花に喋らせたのが誕生秘話らしいよ。
それなのにKANOSOトップクラスの人気キャラになってしまったらしい。俺も大好きだけど。
何気に闘心伝2にも登場したりしている。
とまぁこういうゲームです。先ほど言ったとおり純粋なKANONファンの方、あと冗談が通じない方は決してやらないようにしてください。
冗談が通じる方、パロディが大好きな方、北斗やドラゴンボールなど格闘マンガが大好きな方には凄くオススメです。
是非やりましょう。
俺個人的には今までやったゲームの中で1番インパクトがあったゲーム。
んで一生忘れようもなくなったゲームでもある。
さらに一番笑い転げたゲームであった。
最後に、このゲームをくれたZに一言。